フルミストとは?
「フルミスト(FluMist)」は、鼻にスプレーして接種するタイプのインフルエンザワクチンです。注射を使わないため痛みがほとんどなく、特に注射が苦手な方やお子さまに人気が高まっています。
- 生ワクチン(弱毒化したウイルスを使用)
- 鼻の粘膜に直接作用し、自然感染に近い免疫応答を誘導
- アメリカでは2003年から使用され、世界で5,000万回以上の接種実績あり
従来の注射型ワクチンとの違い
- 接種方法:注射ではなく鼻にスプレー
- 免疫の仕組み:鼻粘膜でIgA抗体を作り、ウイルスの侵入を「入り口」で防ぐ。注射型は主に体内でIgG抗体を作る
- 効果の持続:フルミストは約12か月持続、注射型は4〜6か月程度とされる
- 痛み:ほぼなし(注射型は針の痛みあり)
対象年齢
- 日本では2歳〜49歳の健康な方が対象
- 特に小児や若年層に適しているとされています
メリット
- 注射が不要で痛みがない
- 粘膜免疫と全身免疫の両方を誘導
- 効果が長く続くため、シーズンを通して安心
注意点・副反応
- 生ワクチンのため、免疫が弱っている方や高齢者には不向き
- 接種後に軽い鼻水や鼻づまり、発熱などが出る場合あり
- 喘息や重度のアレルギーがある方は医師と相談が必要
まとめ
毎年のインフルエンザ予防接種で「注射が痛い」と悩んでいた方にとって、フルミストは新しい選択肢です。鼻から簡単に接種でき、自然な免疫を獲得できる点が大きな魅力。対象年齢に当てはまる方は、ぜひ医師に相談してみてください。